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2025/10/24

何度言っても口が開く…お口ポカンはなぜ治らないの?【西宮・小児歯科】

お口が無意識に開いたままになる「お口ポカン」。子どもに「口を閉じてね」と声をかけても、しばらくするとまた開いてしまう…。

親としては、つい「ちゃんと意識して口を閉じて欲しい」と思ってしまいますが、お口ポカンはお子さまの意識だけの問題ではありません。実は姿勢舌の位置も大きく関係しています。

■ 姿勢が悪いと、なぜお口が開く?

お口ポカンになっている時、まずお子さまの姿勢に注目してみてください。猫背になっていませんか?

背中が丸くなり、頭が前に出ると、口を開ける筋肉(開口筋)が優位になり、口が閉じにくくなってしまうのです。

さらに、猫背の姿勢は胸が圧迫されて、呼吸が浅くなります。その結果、体は酸素を多く取り込もうとして、自然と口が開き、口呼吸が習慣化します。

つまり「口を閉じてね」と声をかけた時は、口が閉じられても、姿勢が悪いままだと、すぐにまた口が開いてしまうのです。お口ポカンの改善には、まず姿勢を整えることが大切です。

■ お口ポカンは舌の位置も影響

お口ポカンのお子さまに多く見られるのが「低位舌(ていいぜつ)」です。

本来、舌は上顎全体にぴったりついているのが正しい位置です。しかし、低位舌では舌が垂れ下がり、下の歯の裏などに舌先が触れている状態を言います。

舌の位置が下がると、口呼吸になりやすくなり、口も開きやすくなります。

一度、舌を下の歯の裏側につけたまま口を開け、鼻と口からそれぞれ息を吸って吐いてみてください。鼻呼吸では自然に舌が上がり口も閉じますが、舌呼吸だと舌の位置が下がったままで口も閉じません。

これが「舌の位置」と「呼吸」、「お口ポカン」の関係です。

低位舌は次のようなトラブルにつながっていることもあります。

【口呼吸になる】
→風邪や虫歯のリスクを高める。
→唇が荒れやすくなる。
→いびきが出やすくなる。
→出っ歯になる。

【飲み込みが苦手になる】
→食事中にむせやすい。

【滑舌が悪くなる】
→「サ」「タ」行が上手に発音できない。

【上顎の成長が不十分になる】
→歯並びや噛み合わせが悪くなる。

【お口周りの筋力が低下する】
→顔のたるみや顎の歪みにつながる。

■ まずは正しい姿勢を知ることから始めましょう

お口ポカンの改善には、まず「正しい姿勢を知ること」「お子さまのお口がきちんと閉じる姿勢を見つけること」が大切です。

西宮 長谷川歯科医院では、姿勢と口腔機能の関係性について専門的に学んだ「軸育士(じくいくし)」の知識を活かし、姿勢指導を取り入れたサポートをおこないます。

※軸育士とは「姿勢指導」と「口腔指導」を統合し、健康の軸となる口腔機能と姿勢を育てる専門家です。

当院には子育て経験のある“ママ歯科衛生士”も多数在籍していますので、小さなお子さまも安心して通っていただきやすいです。

「子どものお口ポカンや猫背が気になっている。だけど、具体的にどうして良いか分からない…」とお悩みの方は、体の使い方や姿勢の改善からアプローチしていきますので、ぜひ当院までご相談ください。

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