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2026/07/28

幼児の偏食・丸飲み・小食は、お口の使い方が関係しているかもしれません

「特定の食材を嫌がって食べない」
「食べ物をしっかり噛まずに丸飲みする」
「食事中に良くむせたり、食べ物を口から出したりする」
「食べるのにとても時間がかかる」

お子様にこのような食事の様子が見られる場合、お口の機能の未発達姿勢が関係している可能性を考えてみる必要があります。

「食べる」には5つの段階があります

食べる・飲み込むのメカニズムは「摂食嚥下5期」と呼ばれる5つの段階に分けて説明されます。

1.先行期

食べ物を見て認識し、口に入れます。

2.準備期

口に入れた食べ物を歯ですり潰したり、舌や頬を使って唾液と混ぜ合わせたりして、飲み込みやすい形にします。

この段階で、噛む力が充分でなかったり、舌がうまく動かなかったりすると、

・食べ物を噛み砕けない
・硬いものや噛み応えがある食材を嫌がる
・歯まで食べ物を運べない
・口の中で食べ物をまとめられない

といったことが起こります。

その結果、充分に噛めないまま飲み込もうとする「丸飲み」の状態になったり、お口の中で食べ物がまとまらず、飲み込むまでに時間がかかったりすることがあります。

このように「食べるのが遅い」「特定の食材を嫌がる」「少ししか食べない」という場合は「噛む力」「舌や頬の使い方」が関係していることもあるのです。

3.口腔期

舌を口の上(口蓋)に押し付けながら、食べ物を喉へ送り込みます。

舌の動きが充分に発達していないと、送り込みがうまくできず、食べ物が口からこぼれたり、むせたりすることがあります。

4.咽頭期

食べ物が喉へ送られると、嚥下反射が起こり、食道へと運ばれます。

正しい姿勢は、噛みやすさだけでなく「飲み込みやすさ」に大きく影響します。食事中に頭が前に大きく倒れていたり、身体が不安定だったりすると、上手に飲み込めないことがあります。

姿勢を整えることは、スムーズな咀嚼や嚥下をおこなうための大切なポイントの一つです。

5.食道期

飲み込まれた食べ物が、食道を通って胃へと運ばれます。

食べにくさは調理の工夫でもカバーできます

乳歯が生え揃えっても、幼児の噛む力や舌の動かし方はまだ発達の途中です。

そのため、食材によっては「食べにくい」と感じることがあります。お子様の発達に合わせて調理方法を工夫してみましょう。

レタス・わかめなど薄いもの
→ 小さく刻む、他の食材と合わせる

トマト・豆など皮が口に残りやすいもの
→ 皮をむく

かたまり肉・えび・いかなど硬いもの
→ 小さく切る、切り込みを入れる

こんにゃく・かまぼこ・きのこなど「弾力のあるもの
→ 小さく刻む

ブロッコリー・ひき肉など口の中でまとまりにくいもの
→ とろみをつける

パン・ゆで卵・さつまいもなど水分を吸いやすいもの
→ スープや飲み物と組み合わせる、水分を加える

ご家庭でさまざまな工夫をしても改善が見られない場合は「お口の機能の発達」という視点から、お子さまのお口の状態を、詳しく確認してみることも大切です。当院までお気軽にご相談ください。

口育士・軸育士がお口の機能発達をサポートします

お子さまの食事時のお悩みは、お口の機能や姿勢にアプローチすることで改善が期待できる場合があります。特に幼児期は、お口の機能が大きく発達する大切な時期です。

当院には、お口の機能の発達をサポートする口育士と、姿勢や身体の使い方をサポートする軸育士が在籍しています。

お子さまのお口の状態や姿勢、呼吸、身体の動き、成長過程などを確認し、お一人おひとりの発達段階に合わせたアプローチをおこないます。

例えば、

・食べ方や食事内容のアドバイス
・お口周りの筋肉を正しく使えるようにするトレーニング
・姿勢や身体のバランスを整えるサポート

などを通して「食べる力」を育てていきます。

お子さまの食べ方で気になることがありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

次回は「母乳やミルクをうまく飲めない」「食べるのが遅い」といったお悩みの原因の一つとなる「舌小帯短縮症」についてご紹介します。

【口育・軸育】お子さまの成長応援シリーズ
食べる・呼吸する・話す・姿勢など、お子さまのお口と全身の発達についてご紹介します。

「離乳食が進まない」お悩み、歯科医院にも相談ください(前回の記事)
・幼児の偏食・丸飲み・小食は、お口の使い方が関係しているかもしれません(この記事)
・「母乳やミルクをうまく飲めない」「食べるのが遅い」は舌小帯短縮症が原因?(次回の記事)
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