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2025/12/24

年末年始はお口のトラブルに要注意!

年末年始は生活リズムや食事内容が普段と大きく変わります。家族や親戚、友人たちと集まる機会が増え、楽しい時間を過ごす一方で、お口の中はトラブルが起こりやすい状態になりがちです。

なぜ年末年始はお口のトラブルが起きやすい?

年末年始は

  • 間食や甘いもの・お酒が増える
  • お餅を食べる
  • 歯みがきやケアが疎かになりがち
  • 歯科医院が休診で、違和感を放置しやすい

といった理由から、むし歯・歯ぐきの腫れ・被せ物の脱離など、お口のトラブルが起きやすくなります。

ダラダラ食べで虫歯リスクが高まる

テーブルにおせち料理や頂き物のお菓子が置きっぱなしになっていると「ちょっとお腹が空いたな」と感じた時に、つい何度も食べてしまいがちです。

このようなダラダラ食べが続くと、お口の中が酸性になる時間が長くなり、歯の再石灰化が妨げられるため、虫歯のリスクが高まります。

砂糖は虫歯菌が好むエサの一つです。黒豆、栗きんとん、伊達巻などのおせち料理には、保存性を高める目的もあり、砂糖が多く使われています。

また、お餅やさつまいも、かまぼこなどのすり身製品に含まれいるデンプンも、唾液中に含まれる消化酵素(アミラーゼ)の働きによって、糖に分解されます。そのため、「甘くないから安心」とは言えず、注意が必要です。

対策としては…

  • 食事や間食の時間をある程度決める
  • 食べた後は忘れず歯磨きをする
  • すぐに歯磨きができない場合は、うがいをする

お餅や固い食べ物で詰め物が取れる

年末年始は、普段あまり食べないものを口にする機会が増える時期です。お餅やごまめなど粘着性が高い食べ物は歯にくっつきやすく、詰め物や被せ物が外れてしまうことがあります。

また、ナッツ類、堅焼きせんべい、スルメ、ビーフジャーキーなどの固い食べ物を、おやつやおつまみに食べる機会も増え、歯や顎に負担がかかりやすくなります。

対策としては…

  • 食べる前に小さく切る
  • 固い物を無理に噛まない
  • 治療中の歯で噛むのを避ける

万が一、詰め物や被せ物が取れてしまった場合は、 自分で元に戻そうとせず、清潔な袋やケースに入れて保管してください。取れた部分は清潔に保ち、触ったり噛んだりしないようにしましょう。

なお、西宮歯科総合福祉センター(西宮市甲子園)では、日曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)に休日応急歯科診療をおこなっています。強い痛みやトラブルが続く場合は、休日応急歯科診療の受診もご検討ください。

歯磨きが疎かになり細菌が増えやすい

帰省や旅行、親戚や友人たちとの集まりがあると、歯磨きのタイミングが普段より難しくなります。特に重視したいのが、就寝前の歯磨きです。

歯磨きをせずに寝落ちしてしまうと、睡眠中は唾液の分泌量が減るため、お口の中で細菌が増殖しやすくなります。

対策としては…

  • お水や無糖のお茶をこまめに飲む
  • デンタルリンスを携帯し、歯磨きができない時に活用する
  • 長時間飲食をした日は、特に丁寧に歯を磨く

年末年始の後こそお口のチェックを

年末年始は食生活や生活リズムが不規則になりやすく、気付かない内にお口に負担をかけている場合があります。

そのため、新年を迎えたら、定期健診でお口の状態に問題がないかを確認し、歯のクリーニングでお口の中をリセットして、新しい一年を気持ちよく始めましょう。

※西宮 長谷川歯科医院は、2026年1月5日(月)より通常診療となります。

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