2026/02/25

「子どもの歯を虫歯にしたくない。でも、いつ何をすればよいのか分からない」
「家庭でのケアだけで大丈夫かな…。歯医者さんにも通った方が良い?」
「歯科医院でのフッ素塗布やシーラントって本当に必要?」
こうした疑問をお持ちの保護者の方も、多いのではないでしょうか。
お子さまの虫歯予防は、成長に合わせて適切なケアを積み重ねていくことが大切です。ご家庭でのケアだけでは難しい部分を、歯科医院の予防歯科でサポートします。
今回は歯科医院でおこなう代表的な虫歯予防である「フッ素」と「シーラント」について、わかりやすく解説します。

フッ素(フッ化物)には、主に次の3つの働きがあります。
・再石灰化(唾液による歯の修復)の促進
・歯質を強化して虫歯になりにくくする
・虫歯菌が酸を出す力を弱める
子どもの歯(乳歯)や生えたての永久歯は、歯質が未熟なため、虫歯への抵抗力が小さい状態です。フッ素を活用することで、歯を守り、虫歯予防につなげることができます。

フッ素を活用した虫歯予防は、歯が生え始めた頃からおこないます。乳歯が生えてきたら、ガーゼなどで歯や歯茎をやさしく拭うことから始め、お口のケアに慣れてきたら、歯ブラシへと移行しましょう。

家庭での虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。フッ化物配合の歯磨き剤は、2歳までは1日1回、3歳以上は1日2回(就寝前を含む)の頻度で使用します。
年齢に応じたフッ素濃度と使用量の目安は、以下の通りです。
| 年齢 | フッ素濃度・使用量 |
| 歯が生えてから2歳 | 900~1,000ppmFを1~2mm程度 |
| 3歳~5歳 | 900~1,000ppmFを5mm程度 |
| 6歳以上 | 1,500ppmFを1.5cm~2cm程度 |
フッ化物配合の歯磨き剤を使用した後は、お口の中をゆすぎ過ぎないことが大切です。フッ素は水に溶けやすいため、何回も強くゆすぐと効果が薄れてしまいます。少量の水で1回、軽くゆすぐ程度に留めましょう。
歯磨き剤の選び方や使用量についてご不安があれば、当院までお気軽にご相談ください。歯科専売のフッ化物配合の歯磨き剤も取り扱っており、お子さまの年齢に合わせてご案内いたします。

3歳前後になると、うがいが上手にできるようになるため、フッ化物洗口を取り入れることもできます。 毎日~週1回の頻度で、フッ化物洗口を続けることで、歯の表面にフッ素が長時間作用し、虫歯予防の効果が期待できます。
歯磨きの後に洗口液をお口の中に含み、30秒~1分ほど、よくブクブクうがいをしてから吐き出します。うがい後は、フッ素の効果を保つため、30分程度は飲食を控えましょう。

歯科医院でのフッ素塗布は、乳歯が生え始めた頃からおこなうことができます。なかでも、1歳半頃に最初の奥歯(第1乳臼歯)が生え始め、2歳半~3歳頃には第2乳臼歯が生えて乳歯が生え揃うため、フッ素塗布を始める一つの目安となる時期です。
お子さまの歯の状態や年齢、診療に対する慣れなどに応じて、無理のない方法でフッ化物を歯の表面に塗布します。具体的には、下記のような方法があります。
・綿球や綿棒にフッ化物を浸して塗布する
・トレーを装着して塗布する
・歯ブラシにフッ化物ジェルをとって塗布する
・機械を使ってフッ素をイオン化させる(イオン導入法)
歯科医院で使用するフッ化物は、濃度が約9,000ppmと高く、市販のフッ化物配合歯磨き剤(最大1,500ppmF)と比べても、より高い虫歯予防効果が期待できます。
フッ素塗布の頻度は、3~4ヶ月に1回が目安です。定期的に歯科医院でフッ素塗布をおこないながら、ご家庭でのケアを継続することで、虫歯になりにくいお口づくりを目指します。

奥歯は細かくて複雑な溝があるため、虫歯になりやすく、フッ素の効果も期待しにくい部分です。
そこで、歯科医院では、奥歯の溝をフッ化物含有セメントやレジンで物理的に埋める処置「シーラント」をおこないます。歯垢が溜まりにくくなり、歯磨きもしやすくなるので、虫歯のリスク軽減につながります。
歯を削ったり、麻酔の注射をしたりも無いので、お子さまへの負担も少なくて済むのもメリットです。

シーラントをおこなうタイミングは、奥歯の乳歯が生え揃う頃(3~4歳)や、永久歯である「6歳臼歯」「12歳臼歯」が生え始めた時期が目安になります。また、奥歯だけではなく、前歯の裏側の溝に対して、シーラントをおこなう場合もあります。
シーラントは、噛み合わせや歯ぎしりなどで、すり減ったり、一部が取れたりすることがあります。そのため、定期検診の際に状態を確認し、必要に応じて再処置をおこないます。

シーラントは、虫歯になる前の健康な歯におこなう予防処置です。そのため、虫歯になってからでは、適応ができない場合があります。
また、虫歯治療が初めての受診になると「歯医者さんは怖い、痛いところ」という印象を持ってしまい、歯医者嫌いになってしまうお子さまも少なくありません。一方で、虫歯予防を目的とした通院であれば、痛みを伴う処置はほとんどないので、通院へのハードルはぐっと下がります。
定期検診では、歯磨きの癖や磨き残しが出やすい部位を把握し、お子さま一人ひとりに合ったブラッシング指導を受けることで、家庭でのデンタルケアの質を高めることにもつながります。
当院では、虫歯を治療するだけでなく、虫歯をつくらないための予防歯科にも力を入れています。
フッ素塗布やシーラントについても、お子さまの歯の状態や生え変わりのタイミングを確認しながら、必要に応じてご提案いたします。お子さまの大切な歯を守るための虫歯予防を、私たちと一緒に始めてみませんか?まずはお気軽にご相談ください。
当院の虫歯予防の詳細については、小児歯科のページをご覧ください。
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