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2025/06/24

姿勢が悪いと歯並びが悪くなる?

「姿勢が悪いと歯並びが悪くなる」と聞くと、驚かれる方も多いかもしれません。

実は「姿勢」と「お口の機能」、そして「歯並び」には、密接な関係があります。

■ 姿勢と歯並びの関係

お子様の筋力や体幹は発達途中で、正しい姿勢を保つことは難しいものです。さらに、タブレットや携帯型ゲーム機を長く使用していると、無意識に前かがみの姿勢になりやすくなります。

姿勢と浅い呼吸

良くない姿勢が長く続くと、胸郭(胸椎・肋骨・胸骨で囲われた部分)の可動域が狭まり、呼吸が浅くなりやすいです。そのため、多くの空気を取り込もうと、口呼吸になりがちです。

■ 口呼吸の問題点

口呼吸が習慣化すると、虫歯や口臭、歯周病の原因になります。さらに舌の位置が下がった「低位舌」になりやすく、舌の筋力低下につながります。

■ 歯並びのバランスとは

歯並びは、唇や頬の筋肉によって外側から押す力と、舌が内側から押す力とのバランスで成り立っています。

このバランスが崩れることが、悪い歯並びになる原因の一つに挙げられます。そのため、口呼吸や低位舌の根本的な改善には「姿勢」にも注目する必要があるのです。

MFT(口腔筋機能療法)とのつながり

当院の小児矯正では、矯正装置を用いた治療だけでなく「MFT(口腔筋機能療法)」もおこなっています。

MFT(口腔筋機能療法)とは、舌や唇、頬などのお口周りの筋肉をトレーニングすることで、習慣化した癖を改善する治療法のことです。

矯正治療と併用することで、治療後の歯並びを安定させ、後戻りを防ぐ効果が期待できます。

しかし、いくらMFTをおこなっても、姿勢が崩れたままだと、お口周りの筋肉が正しく機能できず、トレーニングの効果が充分に発揮されません。

だからこそ「正しい姿勢を保つ」ことが、とても重要なのです。

■ 姿勢指導も取り入れたサポートをご提供

そこで、当院では「姿勢」と「お口の機能」の関係性をより深く理解し、日々の診療にも活かせるように、軸育士®︎(じくいくし)講座を受講しました。

この講座では、口腔育成の理論や、姿勢指導に必要な専門知識・技術・指導方法などを幅広く学びました。

軸育士講座で得た知識も踏まえながら、お子様の成長や発達を総合的にサポートしてまいります。

お子様の歯並びや噛み合わせだけでなく、普段の姿勢や呼吸の仕方など、気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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