スタッフブログStaffblog

2026/09/25

3回目の海外研修へ。私のインプラント治療への思い

院長の長谷川です。2026年6月末、私はポルトガルに10日間滞在し、Dr. Pedro Barreirosの研修コースを受講しました。

Dr. Pedro Barreirosは、ポルトガル保健科学大学(CESPU)の口腔リハビリテーション・補綴科の教授であり、ザイゴマインプラントやAll-on-4をはじめ、顎の骨が大きく吸収した難症例の治療を専門とする口腔外科医です。

ザイゴマインプラントの分野における国際的な権威であり、200件以上の症例実績を持つ先生です。

▲Dr. Pedro Barreirosと私

Dr. Pedro Barreirosの研修では、検査・診断から、インプラント埋入、術後の対応まで、実際の臨床を想定した講義と実習を通して、インプラント治療に関する知識と手技をさらに深く学びました。

私が海外のインプラント研修に参加するのは、今回で3回目になります。

私が海外研修に参加し、学び続ける背景には「一つでも『できない症例』を減らしたい」という強い思いがあるからです。

「骨が少ないから難しい」と言われた方にも治療の選択肢を

▲プテリゴイドインプラント埋入方法を解説 

インプラント治療を希望される患者さんの中には、長年の入れ歯や歯周病などによって、骨が痩せたり、溶けてしまったりして、そのままではインプラントを埋入することが難しいケースがあります。

一般的には、骨造成をおこなって骨を増やしてからインプラント治療を検討します。しかし、骨造成からインプラント埋入まで、数ヶ月から場合によってはさらに長い期間が必要になることもあります。

「できるだけ早く、しっかり噛めるようになりたい」と願う方にとって、インプラント治療が完了するまでに長い時間を要することは、患者さんにとって大きな負担となります。十分に噛めない状態が長く続けば、食事の楽しみが損なわれるだけでなく、口腔機能の維持にも影響を及ぼします。

ザイゴマ・プテリゴイドインプラント
▲ザイゴマインプラント

そこで私が注目したのが、ザイゴマインプラントやプテリゴイドインプラントです。

ザイゴマインプラント、プテリゴイドインプラントは、一般的なインプラント治療と異なり、柔らかい上顎骨ではなく、より固い骨(頬骨・蝶形骨)にインプラントを埋め込みます。

そのため、従来ならば骨造成が必要なケースでも、骨造成をおこなわずに安定したインプラント治療ができる可能性があります。

「骨が少ないからインプラント治療は難しい」と言われた方に、ザイゴマインプラント、プテリゴイドインプラントという新たな選択肢をご提案できることは、治療の可能性を広げるうえで大きな意味があります。

一つでも「できない症例」を減らすために

歯がほとんど残っておらず不安な日々を過ごす方へ

日々の診療でインプラント治療に取り組むなかで、さらに深めたい知識や技術を学ぶために、私は国内だけでなく海外研修にも積極的に参加しています。

私が学び続ける背景には「自分の技術が追いつかないことを理由に、治療をお断りすることはできるだけ減らしたい」という思いがあるからです。

患者さんのお口の状態や骨の量、全身の健康状態などは、お一人おひとり異なります。だからこそ、さまざまなケースに対応できるよう、知識と技術の幅を広げ、学び続けることが、治療の選択肢を増やすことにつながると考えています。

治療後も長くお口の健康を守るために

インプラントは埋入したら終わりではありません。長く快適にお使いいただくためには、治療後のメンテナンスの継続や、口腔内環境を良い状態に保つことが重要になります。

当院は、80歳になってもご自身の歯を20本以上残すことを目指す「8020」を重視しています。インプラントだけではなく、残っている天然歯も含めてお口全体を管理することで、良好な状態をできるだけ長く保っていただくことを目指しています。

例えば、歯科衛生士による歯のクリーニング「PMTC」や、患者さんお一人おひとりのお口の状態に合ったオーダーメイドの予防プログラム「トータルヘルスプログラム(THP)」などを通じて、口腔内環境の維持に努めています。

ご予約の段階から治療後のメンテナンスまで、スタッフ一丸となって患者様をサポートしますので、気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

<< |