2024/08/21
■冷たいものがしみる!
8月も終わりに近づきましたが、まだまだアイスや冷たいジュースに手が伸びる暑い日が続きますね。冷たいものを食べたり、飲んだりした時に「しみる」ような痛みを感じたことはありませんか。歯が痛くなると「虫歯になった?」と思いがちですが、歯がしみる原因は他にもあります。
■多いのは知覚過敏
知覚過敏の正式名称を「象牙質知覚過敏症」と言います。歯の根っこ部分にある象牙質が、何らかの原因で露出することで起こります。
【知覚過敏の原因の例】
・強い力で歯磨きをする
・歯の欠け・ひび
・歯茎が退縮している
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある
・加齢
象牙質には、歯の神経につながる穴が無数に空いているため、冷たいものなどの刺激が神経に伝わることで、しみるような痛みを引き起こします。
知覚過敏は短時間で消えるような「ズキッとした痛み」や「キーンとしみる感じ」が特徴的で、刺激がなければ痛みが続くことはありません。
■歯茎に腫れがあれば歯周病の可能性も
歯周病は、以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。歯周ポケット(歯と歯茎の溝)に侵入した細菌が、歯茎に炎症を引き起こし、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かします。
歯周病によって、歯茎が下がり、歯の根っこ部分にある象牙質が露出したことで、冷たいものがしみるようになります。
次のような症状がある場合は、歯周病の可能性が考えられます。
・歯茎が腫れている
・歯磨きで血が出る
・歯がグラグラ揺れる
・口臭が強くなってきた
■虫歯は痛みの継続時間が長い
虫歯が原因で歯がしみる場合は、知覚過敏と比べて痛みを感じる時間が長くなることが多いです。
また、冷たいもので歯がしみるだけでなく、
・甘いものや温かいもので歯がしみる
・歯に黒ずみや穴がある
という場合は、虫歯が原因の可能性が考えられます。
ごく初期の虫歯は、痛みなどの自覚症状はありません。ただし、虫歯の進行度がC1(エナメル質が溶かされ小さな穴が空いている状態)や、C2(虫歯が象牙質まで達している状態)になると、冷たいものがしみるようになります。
C3(虫歯が神経まで達した状態)になると、神経を抜く「抜髄治療」や歯の根っこを綺麗にする「根幹治療」が必要になり、神経を抜いた歯は脆くなるので、早期発見・治療が肝心です。
■まずは一度ご相談ください
歯の痛みが続く時は「まぁ大丈夫だろう」と自己判断せず、歯科医院を受診して、正確な診断を受けることが大切です。原因を取り除く治療や歯磨き指導など、症状に応じた対処法をおこなうことで、状態の悪化を防ぎ、お口の健康を守ります。お気軽に長谷川歯科医院までご相談ください。
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